国際ロータリー第2670地区からのご支援
 
水にロータリアンのココロを乗せて
`mizu-kara project(水からプロジェクト)’
第2670地区・世界社会奉仕委員会委員長
森本奈津子(徳島南RC)


 3月25日、10トントラックに、四国のロータリアンの応援メッセージを乗せた‘四国剣山天然水’、12000本が積み込まれた。行く先は、福島第一原発事故により水道及び地下水など飲料水の放射能汚染を心配し今なお不安を抱える福島県の4市町村であった。前年度、2520地区の東日本大震災被災地で、大槌町の子どもたちにピアノを寄贈する活動と、山田町の‘鎮魂と希望の鐘’の建立の二つの活動を実践していた私たちは、2530地区の活動の情報も集めていた。

 2530地区のロータリー財団委員長の平井義郎氏から「飲料水にアクセスできない」方々がいることをお聞きしたのは24年6月であった。厚生労働省の通達を調べてみた。「福島県における水道水中の放射性物質の検出について」調査結果が掲載され、飯館簡易水道は、利用するすべての住民に飲用を控えるよう、伊達市・郡山市・田村市・南相馬市・川俣町は乳児による水道水の摂取を控えるよう住民に要請しており、そして、要請は

すべて‘継続中’であった。

 四国は、四国四県が共有する吉野川水系を持ち、その上流には剣山を有し、山頂付近の剣山御神水は環境省選定名水に選ばれるほどの水であったことから、木村大三郎ガバナーにご相談を差し上げ、私たちの地区から水を贈る方法を模索し始めた。

24年8月、RID3350、RID2500、RID2820との4地区合同の奉仕活動にタイへ訪問した際に、‘タイ洪水支援事業・100万本のペットボトルキャンペーン’を手がけられたRID2500の小船井修一PDGと、R財団副委員長の笹谷芳夫氏にご指導を仰ぎアドバイスを頂いた。

水は、徳島の水のメーカー‘アクイラ’が小ロットからの受注を受けてくれ、事業のコンセプトや、ラベルのデザインは神戸東RCの岩野了氏の支援により「水から始まる人と人の絆」から「mizu-kara project」と命名された。

24年12月末、RID2530の平井義郎氏より「受け入れの自治体が決まった」との連絡を頂き、年が明けて翌1月、木村ガバナーが「福島への水支援のためのご寄付を募る文書を地区内74クラブに一斉送信され、27クラブと、22個人様からご浄財をお寄せいただき水を発注した。

3月27日、徳島から届いた水は、田村市、相馬郡飯館村、伊達郡川俣町、伊達市の4市町村に順次配布され、いずれも寄贈式には現地で地域に密着して活動するRCとジョイントで参加し、その後、小中学校に贈られた。

「水は命の源」という共通の意識と、「子どもたちの健康を守る」という共通の使命にマッチし、各自治体で歓迎され、地元新聞、福島民報、福島民友に「徳島の名水で本県元気に」などのタイトルで4回にわたり掲載して頂いた。

5月9日には、RID2500の支援で、摩周湖の水が釧路市役所から「へこたれるな福島」と書いたバナーを背に福島へ向けて出発する。日本には、各地に名水と言われる地水がある。これから特に水の必要な夏がやってくるにあたり、全国各地から贈っていただける水で、福島の子どもたちに少しでも元気になってもらいたい、「水にロータリアンのココロを乗せて」応援のメッセージを贈る「水からプロジェクト」、全国の皆様へご協力をお願いします。

詳細などは、2530地区ガバナー事務所へお問い合わせください。

 2012-2013年度 RI第2530地区 ガバナー事務所
 〒963-8681 福島県郡山市喜久田町卸1−1−1
 南東北総合卸センター協同組合会館 組合会館内
  TEL:024-959-3540/FAX:024-959-3541
  Email:d2530g@abnet.or.jp
飯舘村仮役場前に到着した「四国・剣山の水」
飯舘村に趣旨の説明をする森本氏(右)と岩野氏
川俣町町長(左)へ寄贈
水を詰め替え保管場所へ(川俣町)
  全村避難の飯舘村役場に訪問 除線チームの拠点になっている
 
伊達市役所へ寄贈 伊達市と記者に説明する森本氏
国際ロータリー第2670地区
国際ロータリー第2530地区
常葉ロータリークラブ

「水からプロジェクト」による「水」の寄付贈呈式 プログラム
日時 2013年3月27日(水) 午前10時30分
会場 常葉町 田村福祉会ときわ荘
司会 常葉ロータリークラブ幹事  増子 真一
1.開会のことば 常葉RC奉仕委員会     石井國仲
2.出席者紹介  常葉RC理事          渡辺兵吾
3.挨拶      県中分区ガバナー補佐   村越丈博
           常葉ロータリークラブ会長  望月隆司
4.水の贈呈   常葉ロータリークラブ会長  望月隆司
5.謝辞      田村福祉会ときわ荘施設長 渡辺剛志
6.閉会のことば 常葉ロータリークラブ理事  白岩 赳
記念撮影
 田村市社会福祉協議会に寄贈する常葉RC 会長望月隆司
 福島民友新聞 2013年3月28日  福島民友新聞 2013年3月28日
 
 福島民友新聞 2013年3月28日  福島民報 2013年3月29日