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国際ロータリー第2530地区 社会奉仕委員会

ご支援戴いた全てのロータリアンに感謝 2011-12年度ガバナー 根本一彌

 
  当地区は3.11突然の大自然の猛威に見舞われ大打撃を受けました。更に他の被災地区にはない放射能の問題とも闘う事態に追い込まれました。人類は大自然の猛威を防ぐ手だては無いと痛感せざるを得ない状態です。
 岩手県田老地区の日本が世界に誇るスーパー堤防も壊滅、東京電力福島第一原子力発電所も津波によって全電源喪失の為制御不能に陥り、大自然の猛威に態勢する術の無かったことが昨日のように思い出されます。
 より多くのエネルギーを効率良く生み出すための技術の進化と、その安全を担保とする保安技術の進化は同時進行でなければなりませんが、現実はどうしても経済を優先させ、安全が後手に廻ることが殆どです。日本は地震活動期に入っていると言われています。どこに住んでも地震から逃げられないのであればせめて津波を避けるために高台に集団移転をしなければならないことになります。
 震災の後、防災より被害を軽減するための減災と言う方向に舵取りがなされています。一方、当地区においては、面倒なことに半減期の長い放射能は何十年も住環境に悪影響を及ぼします。放射能と真正面から向き合って、復旧・復興を加速して行かなければ取り残されてしまう心配を抱えています。震災から1年5ケ月が経った現在でも、県外への避難者は16,000人を超えています。大規模な復旧・復興策は国や地方の行政に委ねることとなりますが、我々に出来る支援の実質的な方策は、基本的に政府、自治体の手が行き届かない狭間の部分に多くの必要な求めがあることに重点を置き、地区、クラブから申請された案件を含め、災害支援本部会議で慎重に審議し、決定とその実践をしてまいりました。
 この支援活動を実行出来たことは、国内外の地区及びクラブのロータリアンから多くの義援金及び物資のご支援をいただいたことによるものです。我々のこの支援活動は継続して行わなければ成りません。従って義援金は出来るだけ次年度に引き継ぐことも検討し、実施してまいりました。
 四国の2670地区からは3千万円を超える多額の義援金を、又、ある関西のロータリアンは医療用医薬品を航空機で運び込み病院の救援を、北海道のガバナー及びエレクトは南相馬まで赴き、現状視察を踏まえ放射線線量計を多数寄贈して下さいました。
 他にも国内外からの沢山のロータリークラブ及びロータリアンから多大なご支援をいただいたことに深く感謝すると共に、復興への確かな足跡を培って行かなければならないと強く感じております。我々を応援して下さっている全ロータリアンに、復興の朗報をお届け出来るよう前進あるのみです。共に希望をもって頑張りましょう。




パストガバナーメッセージ

2010-11 大橋廣治
2011-12 根本一彌
2012-13 伊藤 浩
2013-14 渡邉公平
2014-15 野ア 潔
2015-16 酒井善盛

RI2530地区
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